日本とアメリカの“ミュージシャン”について ~その2~
千葉県市川市のギターと作曲の音楽教室
SJRギタースクールです。
前回は日本とアメリカのミュージシャンについて。
というお題でお話しました。
さて、今回は私がアメリカにいたときの話です。
東海岸のボストンという所に住んでいたのですが、
ここは学生の町という事もあるのですが、沢山のミュージシャンがいました。
街を歩いていると楽器を持ってあるいている人は勿論。
駅の中、公園、お店、ストリート。至るところで音楽が流れていました。
ある日、いつものブルース/ジャズバーで
演奏をしていたのですが、そこは、40人位入ればもう一杯のお店。
そこは、カウンターバー等もあり、飲食をしながら音楽を楽しむ場所です。
お店に来ている人達は、音楽を聴きに来る人もいれば、単に飲食が目的の人。
色々な人が集まります。
ステージに上がる前には
黒人のおじいちゃん司会者より
「日本から来たヤングキッド!!」等という
いつもの紹介があってから、ステージに上がります。
そして演奏を始めるのですが、
アメリカの方々は音楽に対してとてもシビアであり寛容です。
(このお店だけなのかもしれませんが。。)
良い演奏をすると、お客さんたちは、フロアで踊りだし、
演奏終了後にビールをご馳走してくれたりします。
たまにはチップをくれたりすることもあります。
しかし、変な演奏をすると大変。
ブーイングの嵐です。ひどい時には「ステージから降りろ」なんて言う酔っ払いもいます。
なので、バンマスがお客さんの様子を見ながら曲順を決めていきます。
(1曲終わったら、曲間で次はあの曲をKey=Fでやるぞ。なんて決まります。知らない曲は、譜面とにらめっこ。かその場で
耳であわせます。)
日本では、大抵、演奏中は黙って聞いて、
演奏が終わった後に、一緒に来ていた友達等と
「よかったね。」とか「あの曲は・・・」
なんて感想を述べる事が多いですね。
アメリカではその場でミュージシャン達に話しかけてきます。
しかも演奏中にステージに向かって話しかけてくることもしょっちゅう。
素直に自分の気持ちを表現する。
というアメリカ人の国民性なのでしょう。
(音楽以外のことも当てはまりますどね。)
しかし、日本もアメリカも共通だと思いますが、
音楽に関して共通していえる事は、
「聞いてくれるお客さんが何を望んでいるのか?」
という嗅覚ですね。
そして、自分で演奏する時も、1人のお客さんとして
客観的に自分と周りのメンバーの音を聞く様にする。
という事が重要ですね。
ちなみに。自分はこの時の経験で
大分「ステージ度胸・初見力」がつきました(笑)
SJRギタースクールでは
客観的に自分の演奏を聞ける様になる為の
レッスンカリキュラムを導入しています。
2014.11.30 | コメント(0) | 日本とアメリカのミュージシャンについて
